片瀬のぞみ幼稚園の保育

キリスト教保育

子どもは一人ひとり神さまから愛され、育まれている大切な存在です。そのことを意識し、保育者は神さまからお預かりしている一人ひとりの子どもと、人格的に(保育者が子どもを指導するのでなく保育者自身、子どもたちから学び、共に成長しながら)関わっています。

子どもは一人ひとり神様から愛され、育まれている大切な存在です【片瀬のぞみ幼稚園(藤沢市)】

キリスト教保育に決められた形はありません。お預かりした子どもたちを中心にして神さまによって集められた保育者と子どもたちが創り出していくものであり、それぞれの保育者が与えられたタラント(賜物:ひとり一人が神さまからいただいている、良いもの)を発揮し、祈り合い、信頼し合い、育てあい、試行錯誤しながら、より良い子どもたちの環境を創り出していきます。そのような保育者集団を通して子どもや保護者の間にも信頼の輪が広がっていきます。

自由な遊びを大切にする保育

子どもは教えれば覚え、強制すれば従うようになります。飴と鞭を使う指導法もありますがそのように育った子どもは、与えられた課題はこなせるようになっても、自分で考えて行動する力(生きるための力)は身につきません。
子どもが①好きな遊びを見つけ、⓶満足するまで行い、③その中で楽しさを味わえば、④その楽しさが“力”となって次の遊びに挑戦しようという意欲が生まれます。その①~④を繰り返す中で、子どもたちは集中力を培い、道具の使い方を覚え、友だち(人)とのコミュニケーションの方法を学んでいきます。子どもの興味により自由に遊びを選択し、その遊びを通して、いろいろなことを学びながら“生きる力” を身につけていきます。

自由だからといって集団の秩序が保たれないということはありません。入園までの3~4年の家庭での生活の中でほとんどの子どもたちは、生活に必要な善悪の判断はできるようになっています。入園当初、自分の興味のままに行動していた子どもも、遊びを通して、友だちと関わるうちに、どうしたら友だちの中で楽しく過ごせるようになるのか子どもたち同士で(時には、保育者の助言によって)ルールを創り出していきます。

保育者は、子どもと共に遊び、子どもを観察しながら、子どもたちが心地良く過ごすための環境を作り出す努力を続けていきます。